~地球が直面する環境問題~ ⑤森林破壊

~地球が直面する環境問題~ ⑤森林破壊

~地球が直面する環境問題~ ⑤森林破壊

株式会社ZEAL.TEAMはリユース業界のプロフェッショナル集団として世界規模での「持続可能な社会」を実現することを目指しています。 今回も前回に引き続き、地球が直面する環境問題を取り上げ、ご紹介いたします。 第5弾は森林破壊です。

林野庁によると1990-2020年の30年間で、世界の森林面積のうち日本の国土面積の約5倍である、1億7800万ヘクタールもの森林が減少したと報告されています。近年、山火事もしばしば起きておりニュースなどで目や耳にすることが少なくないかと思います。今回の記事では、森林破壊の原因と被害、それらの対策について考えていきたいと思います。

 

-そもそも森林破壊とは-

そもそも森林破壊とは、人為的な森林伐採や火災などが原因で、地球上の森林面積が減少してしまう現象のことを言います。環境省によると世界の森林面積は全陸地面積の約31%を占め、1990年から2015年までの25年間で1.29億ヘクタールの森林が減少したことが発表されています。森林破壊が起因して起きる被害は様々です。なぜ森林は破壊されているのでしょうか?

その原因について次で見ていきましょう。

 

-森林破壊が起きる原因―

 

 

森林破壊が起きてしまう主な原因には、 森林伐採、森林火災、森林の転用、過度な焼畑農業などがあります。なかでも、森林火災は自然災害を含めても近年よくニュースにも上るほど、様々な国で被害が起きています。ブラジルでは2019年8月1日から8月24日にかけて4,000件近くの森林火災が確認されました。林野庁によると、日本でも森林火災は日々起きており、2016年から2021年の平均では、1年間に約1万3千件発生し、焼損面積は約700ヘクタール、損害額は約3.5億円となっています。これを1日あたりにすると、日本全国で毎日約4件の山火事が発生し、約2ヘクタールの森林が燃え、約100万円の損害が生じていることになります。また、森林火災だけではなく、森林を農地や牧草地、レジャー施設などに転用するケースも後を絶えず、そのような土地開発は森の生態系にも影響し、動物が食物を求め下山し畑や農地を荒らすなど人間の生活を脅かす行為にも繋がってしまいます。主に熱帯地域、亜熱帯地域で行われている、度を越した焼畑農業は森林破壊だけでなく地球温暖化も促しています。このようなことが原因で、森林減少は日々進んでおり、今日地球が抱える大きな課題の一つとなっています。

次に森林破壊により起こる被害について見ていきましょう。

 

-森林破壊による被害―

疫病蔓延

森林破壊が進む地域では、本来なら野生生物の間のみで発生する感染症が人間にまで広がってしまうケースがあります。例えば、熱帯地域では人里離れた森にすむコウモリが森林破壊により、牧草地や牧場に飛来し、その病原体が家畜に伝染し人に感染してしまう場合があります。マラリアや黄熱病などはその一種になります。

 

野生動物の絶滅危機

世界自然保護基金(WWF)によると世界で絶滅危惧種の野生生物は、1万4,000種以上いることが報告されています。中でも森林破壊の影響で近年最も絶滅危惧されているスマトラサイは、かつて東南アジアの熱帯林に広く分布していましたが、19世紀以降の産業発展とともに森林の転用や森林伐採が要因で、個体数は大幅に減少し、現在はスマトラ島とボルネオ島で30頭のみの生存が現在確認されています。

 

-森林破壊への取り組み-

そもそも木材を全く使用しないということは現代社会においてなかなか難しい課題です。私たちの身の回りでは多くの木材が使用されており、それで生活が成り立っていることも少なくありません。私たちの生活において木材は欠かせない資源の一つです。ですが、現代社会では違法な森林伐採や資源の大量消費などによって起きる環境問題が後を絶ちません。このような環境問題を防ぐためには、それらの製品の生産の仕方や使い方を改めて見直す必要があります。森林破壊によって起きる被害防止のために、国内や世界では今まで様々な取り組みが行われてきました。

 

-持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)―

持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)というNPO団体では、森林破壊への取り組みの一つとして持続可能なパーム油の生産と利用を促進しています。パーム油はスーパーマーケットの製品の約半数を占め、植物油以外にも石鹸や歯磨き粉からチョコレートやインスタントヌードルなど多くの製品に含まれています。しかしこのパーム油が一部の地域では身勝手に伐採され、そこに住む野生動物の生態系に悪影響を与えています。

この団体では、RSPO認証を作成しており、定めた判断基準のもと持続可能な生産が行われている製品に対してその認証を発行しています。

 

-クリーンウッド法―

日本では違法伐採による製品を抑制するために、2017年にクリーンウッド法(合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律)が施行されました。法律の中では、合法的伐採の管理(違法伐採取り締まり)、地球温暖化防止・自然環境の保全、森林の持続可能性保持、林産物の供給安定、人権侵害抑止が言及されております。クリーンウッド法は2023年2月に改正案が閣議決定され、新たに罰則措置も設けられより厳しく取り締まられるようになっています。

 

-森林破壊を防ぐために私たちができること-

 

森林認証マークがついた製品を購入する

森林破壊を防ぐために私たちが身近に行えることとしては、第一に違法伐採された木材やそれらの木材で作られた製品を買わないことが重要です。

国際森林研究機関連合(IUFRO)によると、丸太と製材に関係する違法伐採木材の貿易額は、世界全体で63億ドルにも上るとされています。森林認証マークがついた製品は違法伐採による木材由来ではないので、それらの商品を購入するようにしましょう。また個人だけではなく企業や団体による活動も重要です。

私たちZEAL.TEAMは環境保全活動の一環として「法人の森活動」を行っています。

この取り組みは、「持続可能な社会」を目指す企業として環境問題を重く受け止め、私たちにできることから始めるために2022年10月1日より開始した、千葉県の県有林を整備する活動です。

 

私たちは、これからも世界をリードするリユース企業として、社会貢献活動にも尽力してまいります。

 

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