世界の中古トラック市場【東アジア編】
世界の中古トラック市場【東アジア編】
世界を視野にミッションを掲げるZEAL TEAMは、現在、海外拠点の設立へ向けて計画を進めています。
国内のみにとどまらず、世界のマーケットを駆使するため、私たちは海外の国や地域の理解を深めることに努めています。
『世界の中古トラック市場』をテーマに、今回は東アジア編をお送りいたします。
東アジアのなかでも、世界最大の自動車市場を形成する中国の中古車市場についてご紹介いたします。
【中国国産のトラック】
自家用車においては日本のメーカーがシェアを伸ばしてきていますが、トラックにおいては中国国産トラックが多くみられるようです。
これは、日本との国土の大きさが違い中国では大型トラックの需要が大きいこと、同様のスペックでも中国国産のトラックのほうがメンテナンス費用が安価であることなどがあげられます。
また、中国では商業目的の中古車輸入は原則認められておりません。
【中国の中古車市場】
世界最大の自動車市場を誇る中国では、新車より中古車の取引数が多い日本とは異なり、新車の台数が圧倒的に多く、他国と比べると中古車の数はこれまで少ないとされていました。
しかし、新車販売は2017年をピークに3年連続で減少し、新型コロナウイルスの影響により2020年は新車・中古車市場ともに低迷しましたが、その後、中古車市場の急拡大が続いています。
中国自動車流通協会(CADA)が発表した中国の2022年1月の中古車取引台数は、148万4,600台で前年同月比より3.7%の増加となりました。
内訳を見ると、セダンが約6割を占める89万1500台、次にスポーツタイプ多目的車(SUV)が18万6,300台、多目的車(MPV)が8万3,300台となり、商用車は約2割弱でバスが10万4,100台、トラックが11万4,300台でした。
【中国の中古車市場の特徴】
日本ではオークション会場での取引が盛んで、専門業者などによる買取サービスが主流ですが、中国では中古車売却者が中古車取引市場に出向いて、仲介業者に販売を委託するのが主流となっており、近年ではオンライン取引業者も多く市場に参入しています。
【中国中古車市場の拡大】
2019年4月に中国政府が広東省を含む国内10か所で中古車輸出業務を正式に許可する通知や2020年5月には中古車販売にかかる増値税を2%から0.5%に引き下げる政策を実施するなど、中国政府の政策緩和が後押しし、中国中古車市場全体を促進しています。
さらに、インターネットによる自動車ライブ販売の配信などが人気を集めており、中古車市場発展の追い風となっています。
今回は東アジアのなかから、中国の中古車市場をご紹介いたしました。
私たちはこれからも世界にリユースの価値を発信・提供する企業として、世界の国や地域に視野を広げて活動していきます。
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