イスラム教の文化「ラマダン」
イスラム教の文化「ラマダン」
Magandang araw ♪(マガンダン アラウ)
皆さんこんにちは!高次です。
LIMA TRUCKSフィリピンには、フィリピン人スタッフの他にパキスタン人やスリランカ人もおり、フィリピン以外の国の文化も知ることができます。
パキスタンやスリランカ出身のスタッフの多くがイスラム教の信者であり、毎年「ラマダン」と呼ばれる行事が実施されます。
そこで今回はラマダンについてご紹介いたします。
ラマダンとは、年に1度行われるイスラム教徒の義務の1つです。
今年の開催期間は、3月11日~4月9日で、新月の出現によって始まり、新月の出現によって終わるため、ラマダンの時期は太陽暦に比べ、毎年10~12日ほどずれます。
具体的に何をするのかというと、日中にサウムをします。
サウムとは、断食を意味します。飲食の他に悪口、嘘や偽り、揉め事、欲望等もそれに含まれます。
断食というと大変なイメージがあると思うのですが、実際は、ラマダンはお祭りのようなもので、多くのイスラム教徒の方が毎年ラマダンを楽しみにしています。
基本的に子どもはラマダンを免除されます。しかし多くの子どもが1日に数時間、できるかぎりの断食をし、少しずつ経験を積み重ねます。
また、病人・高齢者・乳幼児・妊婦や授乳中の女性は免除されます。
生理中の女性・旅行者も断食の免除対象ですが、免除された日数分をラマダン後に断食を行います。
ラマダンは自身の信仰心を清めることが主な目的とされており、ラマダン中は霊的な期間であり、神に近づく期間です。
欲望を抑え、意志を鍛え、普段の悪い癖を直すことで、より良い自分になり、自分自身を強くすることもラマダンの目標です。
ラマダンはイスラム教徒にとって重要な慣習であり、普段満足に食べられない貧しい人々の気持ちを理解し、そういった人々のことを思い出すという意味もあるとも言われています。